再生医療は、欠損した臓器や組織を再生させたり、機能障害を回復させたりすることを目的とした医療です。2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞した「iPS細胞」をご存知の方も多いでしょう。iPS細胞は2006年に誕生した多能性幹細胞です。このiPS細胞が再生医療に大きく関わっており、今後の最先端医療に役立つと予想されています。iPS細胞の作製技術による細胞療法の開発は年々進められており、本各区的な臨床研究や治験も実施されはじめました。2018年にはパーキンソン病患者へのドパミン産生神経細胞を移植する治験を開始。2019年には筋萎縮性側索硬化症（ALS）患者へ、2020年には家族性アルツハイマー病患者への創薬治験が進められています。再生医療に欠かせないiPS細胞から今後も目を離せません。